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検査の流れ
テオリアスキャン検査項目説明
検査物質 | 基準値 | 主に関係する臓器 | 解説 | 基準値より高い場合に みられる疾患・病態 |
基準値より低い場合に みられる疾患・病態 |
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GIマーカー | 消化器(食道、胃、大腸、胆のう、肝臓) | GI-1マーカーは、消化器がん(食道、胃、大腸、胆のう、肝臓)の罹患リスクが健常人よりも高い場合に(+)を示し、同程度の場合に(ー)を示します。 | 消化器(食道、胃、大腸、胆のう、肝臓)がん | 無し | |
TP (総蛋白) |
6.5~8.3g/dL | 全身のほとんどの臓器 | 血液中に含まれるたんぱく質の量を示します。血液から赤血球などの血球成分を取り除いたものを血清といい、血清中には健康・生命維持に重要な役目を果たす100種類以上のたんぱく質が含まれています。多くの血清たんぱくを作っている肝臓や、血液中のたんぱく質の再吸収を行っている腎臓の機能が低下すると総蛋白量の値も低く示されるほか、感染症や身体の慢性的な炎症状態だけでなく栄養状態を知る指標としてもつかわれます。 | 慢性肝疾患、血液疾患(骨髄腫など)、慢性感染症、脱水症 | 肝障害、急性腎炎、免疫不全疾患、低栄養状態、ネフローゼ症候群 |
Alb (アルブミン) |
3.8~5.3g/dL | 全身のほとんどの臓器 | アルブミンとは、血液中に100種類以上存在しているたんぱく質(総蛋白)のうち、最も多くを占めるたんぱく質のことで、そのほとんどが肝臓で産生されています。アルブミンは血液中の水分をとどめて血管内の浸透圧を維持することや、血管内物質の運搬や保持をしたりすることです。血液中のアルブミン量が低下すると、血管の外に水分が漏れ出てしまいます。これによって、全身のむくみ、腹水や胸水(お腹や胸に水がたまること)などの症状を引き起こします。 | 脱水症 | 慢性肝障害、慢性感染症、腎不全、急性腎炎、重症の熱傷、低影響状態、ネフローゼ症候群 |
UNまたはBUN(尿素窒素) | 8~20mg/dL | 肝臓と腎臓 | 尿素は、体内でたんぱく質が分解されてできる最終代謝産物です。肝臓で合成され、腎臓から排泄されます。主に腎臓と肝臓の状態を評価するのに用います。 | 腎臓疾患:急性または慢性腎炎、腎不全、糖尿病性腎症 腎臓以外:高たんぱく食、消化管出血、発熱、脱水、甲状腺機能亢進症、薬剤の影響(副腎皮質ステロイド、利尿剤、抗生剤、免疫抑制剤、造影剤、抗癌剤) |
腎臓以外:低たんぱく食、妊娠、肝不全、飢餓(重度)、尿崩症、薬剤の影響(成長ホルモン、利尿剤) |
UA (尿酸) |
7.0mg/dL以下 | 腎臓 | 尿酸は、古い細胞が壊された際に出る老廃物です。プリン体はデオキシリボ核酸(DNA)という細胞の核にある核酸の構成成分で、細胞が壊された際にプリン体も分解され、その最終産物が尿酸です。尿酸は腎臓を経由して体外に放出されます。 | 腎臓疾患:痛風、糖尿病性腎症 腎臓以外:肥満、乾癬、呼吸性アシドーシス、熱傷、白血病など |
腎臓以外:ファンコニ症候群、肝疾患、アルコール中毒 |
Cr (クレアチニン) |
0.60~1.10mg/dL | 腎臓、筋 | 骨格筋に含まれるクレアチンが分解された最終産物がクレアチニンです。腎臓が正常な働きをしていれば、ほぼすべてが尿中に排泄されますが、腎機能が低下し、尿の中に排出するクレアチニンの量が減ってくると、数値が高くなります。クレアチニンの数値は筋肉量に比例するため、運動・筋力トレーニングや高たんぱく食の摂取によって筋肉量が過剰に多い場合には、クレアチニンの数値も高くなりやすく、 逆に過剰に痩せていて筋肉量が少なくなっている場合には、クレアチニンの数値が低くなるなど、腎機能以外で数値が変化することもあります。 一般的に、男性は女性よりも、若い方は高齢者よりも筋肉量が多い傾向にあるため、クレアチニンの数値が高くなることがあります。 |
腎臓疾患:糸球体腎炎、腎不全 腎臓以外:末端肥大症 |
腎臓以外:筋ジストロフィ症、長期臥床状態、妊娠、尿崩症 |
T.chol (総コレステロール) |
T.chol (総コレステロール) 130~219mg/dL HDL-ch(HDLコレステロール) 40~80mg/dL LDL-ch(LDLコレステロール) 70~139mg/dL *それぞれ基準値より高い疾患、低い疾患についてはT.cholに準じる。 |
肝臓など、多くの臓器 | 血液中に含まれるコレステロールの総量です。コレステロールは主に肝臓で合成され、細胞膜や血管壁の構成する材料、副腎皮質ホルモンや性ホルモンの原料、脂肪の吸収に必要な胆汁酸の材料として重要な物質です。コレステロールが過剰な状態が続くと血管壁に取り込まれ、血管内に向かって血管壁が隆起して血管内を狭くなる、動脈硬化を引き起こし、動脈硬化は冠動脈疾患(狭心症、急性心筋梗塞)や脳梗塞などの血管の病気の原因になります。コレステロールは密度をもとにLDLコレステロールとHDLコレステロールに大まかに分けられており、LDLコレステロールは肝臓から末梢組織にコレステロールを運搬する役割があり、HDLコレステロールは末梢組織から肝臓にコレステロールを運搬する役割があります。LDLコレステロールは、動脈硬化、虚血性心疾患に関係すると言われています。 | 肝臓以外:ネフローゼ 症候群、家族性高脂血症、高脂血症、甲状腺機能低下症 | 肝臓疾患:肝硬変 肝臓以外:アジソン病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群、急性肝炎 |
TG (中性脂肪) |
50~149mg/dL | 肝臓など、多くの臓器 | 中性脂肪は食事に含まれる脂肪が腸に吸収されて、血液中に放出されたものと、一度肝臓で取り込まれた脂肪が再び血液中に放出されたものの二通りあります。構造はグリセリンの脂肪酸の結合した物質を主に指します。生体を維持するエネルギー源として重要です。エネルギー源として使用されなかった中性脂肪は、肝臓、皮下組織、血液などに蓄えられ、生活習慣病を引き起こします。 | 肝臓以外:ネフローゼ症候群、家族性高脂血症、高脂血症、甲状腺機能低下症、(急性、慢性)膵炎 | 肝臓疾患: 肝硬変 肝臓以外:アジソン病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群、急性肝炎 |
HDL | 40~80mg/dL | コレステロールは血液中に存在する脂質の一種ですが、単体では血液に溶けないため、リポたんぱくに結合しており、その一種がHDL(高密度リポたんぱく)です。HDLは血管壁に付着したコレステロールを回収して肝臓に送り届け、コレステロールの代謝を促す作用があるため、HDLは動脈硬化を予防すると考えられており、血液中のHDLコレステロール値が高い人は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化に由来する病気を発症しにくいと考えられています。 | 高くても問題はないが、アルコール多飲などの肝機能障害、肺の病気でも高値を示す | 動脈硬化、冠動脈疾患、狭心症、心筋梗塞 | |
LDL | 70~139mg/dL | 動脈硬化症、急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症 | コレステロールは血液中に存在する脂質の一種ですが、単体では血液に溶けないため、リポたんぱくに結合しており、その一種がLDL(低密度リポたんぱく)で、肝臓で作られたコレステロールを身体全体へ運ぶ役割をもっています。数値が通常の範囲であれば問題ないのですが、血液中のLDLコレステロールが増えすぎると血管壁にたまってしまいます。それは活性酸素の影響で酸化して、過酸化脂質となり、蓄積していくと血管が細くなり血栓ができて動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を誘発させます。 | ||
T.Bil(総ビリルビン)/ D.Bil(直接ビリルビン)/ I.Bil(間接ビリルビン)(T.Bil=D.Bil+I.Bil) |
0.2~1.1mg/dL | 肝臓、血液 | ビリルビンは寿命を終えた赤血球(ヘモグロビン)が分解される際に生じる色素です。このようにして産生されたビリルビンを間接ビリルビンと言い、間接ビリルビンをもとに肝臓で合成されたビリルビンを直接ビリルビンと言います。ビリルビンは肝臓に運ばれ、胆汁の中に流れ込んで体外へ排出されるため、通常、血液中にビリルビンはほとんど存在しませんが、胆汁の通り道である胆道の流れが悪くなるとビリルビンが溜まり、血液中に放出されるようになります。 | 肝臓疾患:先天性黄疸(新生児黄疸)、(急性、慢性)肝炎、肝硬変、ネフローゼ 症候群、血液疾患:鉄欠乏性貧血、悪性貧血、サラセミア、溶血性貧血 | 臨床上あまり問題にならないことが多い |
AST(GOT) | 10~40IU/L | 肝臓、心臓 | 「AST」は、「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」と名づけられていますが、最近では「AST」と呼ばれています。以前は、「GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)」と呼ばれていた成分で、アミノ酸を作る酵素の一種であり、肝臓の主な働きである解毒作用や代謝は「AST」の助けによって行われています。ASTは心筋細胞、肝細胞、骨格筋細胞、腎細胞に多く含まれています。ウイルスや過度のアルコール摂取などにより「AST」が破壊されると、血液中に流れ出し、数値が高くなります。 | 肝臓疾患:(急性、慢性)肝炎、肝硬変、脂肪肝 心臓疾患:心筋梗塞 血液疾患:溶血性貧血 |
肝臓以外:透析患者 |
ALT(GPT) | 5~45U/L | 肝臓 | 「ALT」は、「アラニンアミノトランスフェラーゼ」と名付けられていますが、最近では「ALT」と呼ばれています。以前は、「GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)」と呼ばれていた成分で、アミノ酸を作る酵素の一種であり、肝臓の主な働きである解毒作用や代謝は「ALT」の助けによって行われています。ALTはASTと異なり肝細胞、腎細胞に含まれているため、肝細胞障害の診断にはALTはASTに比べてより信頼性が高くなります。 | 肝臓疾患:(急性、慢性)肝炎、肝硬変、脂肪肝 | 肝臓以外:透析患者 |
LD(LDH) | 124-222U/L | 肝臓、血液、その他 | LDとは乳酸脱水素酵素の略で、筋肉、肺、心臓、肝臓、腎臓などいろいろな組織に多く存在し、糖分が分解されてエネルギーを作るときに働く酵素です。LDは大きく分けると5種類のアイソザイム(酵素活性は同じであるが、たんぱく質としては異なっているもの)があり、各臓器はそれぞれのアイソザイムを持っています。 | 肝臓疾患:(急性、慢性)肝炎、肝硬変、脂肪肝 血液疾患:悪性リンパ腫、溶血性貧血 その他疾患:悪性腫瘍、心筋梗塞、筋ジストロフィー症 LD1、LD2の増加に関係する疾患病態:悪性貧血、心筋梗塞、溶血性貧血 LD2、LD3の増加に関係する疾患病態:悪性リンパ腫、筋ジストロフィー症、肺がん、白血病 LD5の増加に関係する疾患病態:肝炎、肝癌、骨格筋の損傷(外傷など) |
臨床上あまり問題にならないことが多い |
ALP | 78U/L以下 | 肝臓、骨、その他 | 「ALP」は「アルカリ性フォスファターゼ」の略で、リン酸化合物を分解する働きを持ち、肝臓、小腸、胎盤、骨などに多く含まれます。LDと同様にアイソザイムが存在し、アイソザイムを測定することにより、どの臓器が障害された結果血液中のALP値が上昇したかが分かります。女性より男性の方がやや高く、小児は成人よりも高い数値を示す傾向があります。食事の影響を受けるため、食後は数値が上昇するので、空腹時の採血が必要です。 | 肝臓疾患:(急性、慢性)肝炎、肝硬変、脂肪肝、原発性胆汁性胆管炎、胆管癌、膵癌 骨疾患:くる病、骨軟化症 その他疾患:副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、慢性腎不全 |
臨床上あまり問題にならないことが多い |
γーGTP | 78U/L以下 | 肝臓 | 「γーGTP」は「ガンマジーティーピー」と呼びます。アルコール性肝障害の指標として知られるようになっています。日頃からアルコールをたくさん飲む習慣のある人は、「γーGTP」の値が高くなり、その大きな原因がアルコールの過剰摂取ですが、薬剤性の肝機能障害でも高値を示します。γ-GTP値が高い人で、現在まで肝臓に異常を感じない場合でも、治療せずに放置していれば、近く肝障害を引き起こす可能性が高くなります。節酒を心がけて、肝臓病へのリスクを下げる努力が大事となってきます。 | 肝臓疾患:アルコール性肝障害、(急性、慢性)肝炎、肝硬変、肝細胞癌、脂肪肝、原発性胆汁性胆管炎、胆管癌 | 妊娠時の胆汁鬱滞 |
ChE(コリンエステラーゼ) | 235~494U/L | 肝臓、血液、膵臓 | コリンエステラーゼは、アセチルコリン(神経情報を伝達する物質)を分解する特異的なコリンエステラーゼと、アセチルコリン以外のものも分解する非特異的なコリンエステラーゼがあります。特異的なコリンエステラーゼは髄液中に多く含まれ、非特異的なコリンエステラーゼは肝臓、血液、膵臓に含まれます。一般的に検診などの血液検査でコリンエステラーゼと呼んでいるものは非特異的なコリンエステラーゼのことを指します。 | 肝臓疾患:脂肪肝、肝細胞癌、脂肪肝、肥満、糖尿病 肝臓以外:ネフローゼ 症候群、気管支喘息、甲状腺機能亢進症 |
肝臓疾患:劇症肝炎、肝細胞癌 肝臓以外:消耗性疾患(悪性腫瘍、貧血、結核)有機リン中毒 |
アミラーゼ | 37~125U/L | 膵臓、唾液腺 | アミラーゼは膵や唾液腺から分泌される消化酵素で、デンプンを糖に分解します。これらの臓器が障害を受けると組織中のアミラーゼが血液中に放出されるため、血清アミラーゼ濃度が上昇します。通常アミラーゼは、膵臓から分泌するアミラーゼを膵型アミラーゼ、唾液腺から分泌するアミラーゼと唾液腺型アミラーゼを合算して評価していますが、両者は別々に測定することができ、膵疾患を疑った場合は膵型アミラーゼを測定することがあります。 | 膵疾患:急性膵炎、慢性膵炎、膵癌 膵臓以外の疾患:急性アルコール中毒、腹膜炎(膵を損傷した場合)、腎不全、流行性耳下腺炎 |
糖尿病、慢性膵炎非代償期、 膵癌末期、 膵摘出後 |
Na (ナトリウム) |
135~147mEq/L | 腎臓 | Na(ナトリウム)とは、体の水分の保持、浸透圧の調節に関わる電解質(陽イオン)で、その97%は細胞外液にあります。Naイオンは体の水分量の調節に深く関係しており、腎臓はNaイオンを最適な濃度に保ち、体の水分を調節します。腎臓の機能が悪くなった場合や、Naイオンを多く含む食品(塩辛いもの)摂取する場合は、血圧が変動(上昇)することがある。 | 腎臓に関係する疾患:腎疾患単独では起こりにくい 腎臓以外に関係する疾患:嘔吐、下痢、発汗、尿崩症、高カルシウム血症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群 |
腎臓に関係する疾患:急性・慢性腎不全、尿細管性アシドーシス、アジソン病、ネフローゼ症候群 腎臓以外に関係する疾患:心不全、肝硬変、妊娠中毒症、利尿薬投与 |
Cl (クロール) |
98~108mEq/L | 腎臓 | Cl(クロール)は主に食塩(NaCl)の形で摂取されている電解質成分の一つで、血液中にある陰イオンの多くを占めており、体の水分の保持や浸透圧の調節などの働きをしています。水代謝異常や酸・塩基平衡の状態を確認するため、血液検査ではナトリウム(Na)との濃度とのバランスが重要な判断材料となります。 | 腎臓に関係する疾患:高Na血症、尿細管性アシドーシス、ネフローゼ症候群 腎臓以外に関係する疾患:呼吸性アルカローシス(急性循環不全など) |
腎臓に関係する疾患:低Na血症 腎臓以外に関係する疾患:アジソン病、呼吸性アシドーシス、頻回の嘔吐 |
K (カリウム) |
3.5~5.0mEq/L | 腎臓 | K(カリウム)は、電解質成分の1つで、細胞内液中の陽イオンの大部分を占め、ごく一部が血清中に含まれます(Na(ナトリウム)は細胞外液に多く含まれています)。細胞の機能や神経、筋肉の興奮性、特に心筋に大きな役割を果たしています。 カリウムとは生命活動の維持調節に重要な電解質のひとつで、神経の興奮や心筋(心臓の筋肉)の働きを助ける働きをしています。 | 腎臓に関係する疾患:急性腎不全乏尿期、慢性腎不全 腎臓以外に関係する疾患:代謝性アシドーシス、家族性高K血症、周期性四肢麻痺、薬物投与の影響(サクシニルコリン、ジギタリス、β-ブロッカーなど)、偽性高K血症(白血球増加症、血小板増加症)、アジソン病、低アルドステロン症、抗アルドステロン薬投与、溶血 |
腎臓に関係する疾患:浸透圧利尿、尿細管性アシドーシス 腎臓以外に関係する疾患:代謝性アルカローシス、周期性四肢麻痺、薬剤の影響(インスリン投与、高濃度輸液)、嘔吐、下痢、吸収不良症候群、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、悪性高血圧、薬物の影響(サイアザイド系利尿薬、ステロイドホルモンの長期投与) |
リパーゼ | 10-55U/L | 膵臓 | リパーゼはアミラーゼと同様に膵臓から分泌される消化酵素で、中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する働きがあります。膵臓が障害されると膵組織中のリパーゼが血液に流れるため、主に膵臓疾患の指標として用いられます。 | 膵疾患:急性膵炎、慢性膵炎、膵癌 膵以外の疾患:肝硬変、腎不全 |
膵疾患:糖尿病、 慢性膵炎非代償期、膵癌 膵臓以外の疾患:急性肝障害 |
GA(グリコアルブミン) | 12.3%~16.9% | 膵臓、腎臓、肝臓 | 糖尿病の血糖コントロールの指標として用いられます。HbA1c(ヘモグロビンA1c)は過去2~3カ月の血糖値を反映する一方で、グリコアルブミンは過去1-3週間との血糖値の平均を反映する指標となります。おおよそ(HbA1c値)x3=(グリコアルブミン値)と換算できます。糖尿病学会では血糖コントロールの指標としてHbA1cを用いていますが、グリコアルブミンはまだ用いていませんが、短期間での血糖コントロールの指標となるため、不安定型糖尿病や、妊娠時の高血糖の評価には有用とされています。 | 糖尿病、肝硬変、甲状腺機能低下症 | ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症、アスピリン服用 |