WHAT WE DO

WHAT WE DO・がん早期診断事業

エクソソームは疾患の初期であっても細胞から分泌されているため、早期診断の強力なツールとなります

がん早期診断の重要性

2019年現在、依然としてわが国での死亡原因の第1位は「がん」です。

主な死因別にみた死亡率(人口10万人対)の年次推移

しかし、診断と治療の進歩により、一部の「がん」では早期発見・早期治療が可能となりつつあります。
「がん」は、早期に発見できれば高い確率での治癒が可能なのです。

全がんのステージ別「5年生存率」

エクソソームによるがん診断

エクソソーム中には、特定の腫瘍に特異的であったり、高発現しているタンパク質や核酸が含まれています。がん細胞由来のエクソソームは、周辺の細胞や遠く離れた細胞にもエクソソームを送り込み、がん細胞の生存・増殖に有利な環境をつくり出すと考えられています。 がん細胞周辺の環境は著しく変化しますが、がん細胞はその変化に敏感に応答して状態を変化させることが分かっています。エクソソームもその細胞内の変化に対応し、中身を変化させるため、血中のエクソソームを採取・分析することにより、非常に早い段階のがんを発見することができます。

  • 血液、尿、唾液、髄液、母乳などの様々な体液中でエクソソームの存在は確認されており、組織を採取する生検と比較しても容易に診断時に採取が可能です。
  • エクソソームは細胞が能動的に分泌しているため、早期の疾患であっても疾患に関連する細胞はエクソソームを分泌しており、早期診断へ利用可能です。
  • 由来する細胞によって異なる分子をエクソソームに内包していることが示されており、疾患ごとに特異的なエクソソームの存在が考えられます。

がん種例
乳がん、肺がん、肝臓がん、膵臓がん、食道がん 胃がん、大腸がん、前立腺がん、膀胱がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん、脳腫瘍、腎臓がん、など

がん種例
がん種例

がん診断の種類 -リキッドバイオプシーの可能性-

現在、がんの診断には腫瘍マーカーの有無を見る血液検査や、X線・内視鏡などの画像検査など様々な方法が用いられています。しかし、画像検査ではがん細胞がある程度の大きなにならないと発見が難しく、診断を確定するには、病変部の組織を外科的に採取するという、患者さんへの負担の大きい病理検査を行う必要があります。その点リキッドバイオプシーであれば、血液を用いた検査なので、患者さんへの負担を最小化できます。 細胞ががん化すると、エクソソーム表面の膜タンパク質や糖鎖の組成、および内包物の組成も変化することが分かっています。エクソソームをリキッドバイオプシーとして用いる利点は、ある程度がんが進行しないと増えない血中の循環腫瘍細胞(CTC)やセルフリーDNAに含まれる血中循環腫瘍DNAに比べ早期診断が可能であること、また、従来の組織生検に比べ低侵襲なので患者負担が軽減できることです。

がん診断の種類 -リキッドバイオプシーの可能性-